転職前にやってほしいこと(介護業界の場合)

「仕事が大変だ」というイメージがあったり、離職率が高く、人手不足が続いているといわれている介護業界ですが、やりがいや将来性はあるので、転職を考えている人もいると思います。そこで、転職に失敗しないためには、介護が肉体労働であり、人の人生に関わる特殊性があることを知った上で仕事探しをすることがポイントです。

そこでまず、自分が希望する条件を明確にしましょう。ただし、「人間関係が良い」といったような漠然としたものではなく、自分がどのくらい働きたいのかや、夜勤は入れるのか、土日は休みたいのかといった勤務条件について考えることが重要です。ここを明確にしておくと、どのような施設で働くのが向いているのかが自然と決まってきます。転職を急いで、条件面で妥協してしまうと、ミスマッチをしてしまった場合は、また転職をすることになりかねません。

次に、介護施設の種類について知ることも大切です。介護施設と一言でいってもその種類はさまざまで、仕事内容や働く時間なども異なります。例えば、利用者の自宅に出向いて食事や掃除などの家事援助を行う訪問看護の場合は、日中の数時間だけという働き方ができますが、24時間体制で入居している利用者の世話を行う特別養護老人ホームなどの場合はそうはいきません。また、認知症の方を対象にしているグループホームは、身体介助の業務が少ないという特徴があります。

そのため、介護施設で働くときは、条件的にできるかどうかだけではなく、向き不向きも考えて仕事選びをしましょう。転職活動中に施設を訪れたりして現場を見学すると、よりリアルな情報が得られるのでおすすめですよ。